Cocoa のコーディングスタイル
ここんとこ、年末にだす Cocoa勉強会の会誌「Cocoa Life Vol.3」のレビューをひたすらやってるわけだけど、Growl の記事のチェックでプロジェクトの Trac を検索していたいら、Growl coding standards ってのを見つけた。
で、なんとなく調べたくなったので、Cocoa のコーディングスタイルについて書かれたものを探してみた。
Coding Guidelines for Cocoa
本家 Apple による ADC ドキュメント。見た目上の話でなく、名前づけのルールの話がほとんど。その多くは Cocoa では常識となっている話なので「そうですね」とうなずくばかり。
だけれど、"Tips and Techniques for Framework Developers"は、フレームワークの実装デザインの話でおもしろい。
WebKit Coding Style Guidelines
WebKit プロジェクトのガイドライン。インデントの幅から括弧のつけかたなど、見た目の話がばりばり。"Right" と "Wrong" が例示されているので、本文をほとんど読まなくてもわかる。C++ にまで触れているものは珍しいと思う。
「タブ禁止だから、subversion の pre-commit スクリプトでコミットさせないよ」というのが豪快でカッコイイ。pre-commit てそういうのにも使えるんだね。
Hillegass: Cocoa Style
通称「ヒレガス本」、「Mac OS X Cocoaプログラミング」の著者として知られる Aaron Hillegass によるスタイル解説。
中盤の「#pragma でマークして、メソッドをグループ化しよう」や、終盤の「メソッド名を get~ とするのは、引数を参照渡しするものに限る」というあたりがおもしろい。
Adium X - Coding Style Guidelines
チャットアプリケーション Adium X のスタイルガイドライン。書いてあるように Growl のものをベースにしたとのことで、Growl のガイドラインとだいたい同じ。
メッセージや if 文が長くなって複数になるときや空白の空けかたまで、コード自体のレイアウトについては、これがいちばん細かく指定していると思う。ここまでやるのはエディタのサポートが欲しいところ。
その他(名前の付けかた)
名前の付けかたは CocoaDevCentral の"Cocoa Style for Objective-C: Part I" (Part II) や、荻原剛志 著「Objective-C Mac OS X プログラミング」の Appendix B が詳しい。
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